バウマン社は、スイスの出身のEmile Baumann(エミール・バウマン)と息子のWalter Baumann(ウォルター・バウマン)によって、東フランスのコロンビエ=フォンテーヌという小さな町で創設されました。最初はベントウッド(曲げ木)の技術を駆使した子供用の家具(子供用椅子、ベビーカー、デスク)を中心に製作を始めました。
その後、他に例を見ないベントウッドの高い技術によってつくられた椅子は、カフェやビストロをはじめ、教会や劇場などさまざまな場所で採用されていきます。バウマン社の曲げ木の家具は、基本を守りながら、その時代ごとのトレンドを取り入れたモデルをつくってきました。とくに1958年から1959年にはとてもエレガントな作品を発表しています。
D+E MARKETでは、1950~60年代に製造されたビストロチェアを中心に、現代のモダンインテリアにも相性の良いモデルをセレクトしています。
更に、上記のベーシックな3型から派生したモデル、左:Mondor(モンドール)、右:High-Back(ハイバック)。
ベーシックタイプよりもクラシックな印象のフレンチビストロチェアであり、頑丈な構造とその安定感から現代の生活にも理想的なバランスのダイニングチェアとして人気を博しています。どの角度から眺めても絵になる美しいデザインは、ディスプレイとしてはもちろん、何脚か揃えてお使いいただくのもおすすめです。
沢山の名作チェアが世に生み出された時代に、バウマン社は思考を凝らしたデザインや技量を見せつけるようなアレンジで人々を魅了しました。1970年代にはピークを迎え従業員は700人を超えましたが、残念ながら90年代に会社がバウマン家から離れ、2003年に閉業しました。デザイン性だけでなく機能性にも優れたバウマンチェア。これからの時代でも沢山の人から愛され、受け継がれていってほしい名作チェアの一つです。
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